← ブログへ

SillyTavernのキャラクターカードフォーマット完全ガイド:JSON構造、W++、そしてその先へ

SillyTavernは、AIキャラクターとの対話を楽しむための強力なプラットフォームです。その中心にあるのが「キャラクターカード」と呼ばれるデータファイル。このカードを正しく理解し、活用することで、キャラクターの個性や振る舞いを驚くほど細かくコントロールできます。本記事では、キャラクターカードの基盤となるJ…

公開日
  • character-card-format
  • json
  • w++
  • sillytavern
  • guide

SillyTavernのキャラクターカードフォーマット完全ガイド:JSON構造、W++、そしてその先へ

SillyTavernは、AIキャラクターとの対話を楽しむための強力なプラットフォームです。その中心にあるのが「キャラクターカード」と呼ばれるデータファイル。このカードを正しく理解し、活用することで、キャラクターの個性や振る舞いを驚くほど細かくコントロールできます。本記事では、キャラクターカードの基盤となるJSON構造、W++記法の基本、そして高度なテクニックまでを徹底解説します。サンプルとして、人気カード「Captain Blaze」の設定も紹介します。

キャラクターカードの基本:JSON構造を理解する

キャラクターカードの実体は、JSON(JavaScript Object Notation)形式で記述されたテキストファイルです。SillyTavernはこのJSONを読み取り、キャラクターの背景、性格、話し方などをAIに伝えます。

必須フィールド

最小限のカードには、以下のフィールドが必要です。

{
  "name": "キャラクター名",
  "description": "キャラクターの簡単な説明",
  "personality": "性格や口調の指示",
  "scenario": "対話が行われる状況設定",
  "first_mes": "最初の挨拶メッセージ",
  "mes_example": "対話例(オプションだが強く推奨)"
}
  • name:キャラクターの表示名。
  • description:外見や職業など、基本的な情報。
  • personality:性格特性や話し方のルール。
  • scenario:会話の場面設定(例:「宇宙船の艦橋で部下に指示を出す」)。
  • first_mes:ユーザーが最初に受け取るメッセージ。
  • mes_example:理想的な対話の見本。これを設定すると、キャラクターの応答品質が劇的に向上します。

拡張フィールド

SillyTavern独自の拡張として、以下のフィールドもよく使われます。

{
  "creator_notes": "カード作者からのメモ",
  "system_prompt": "AIへの追加指示(キャラクターの行動制限など)",
  "post_history_instructions": "会話履歴の後に挿入される指示",
  "alternate_greetings": "複数の開始メッセージ",
  "character_book": "キャラクター専用の知識ベース(Lorebook)"
}

これらのフィールドを適切に設定することで、キャラクターの一貫性が格段に向上します。

W++記法:キャラクターを構造化する

W++は、キャラクターの属性を効率的に記述するための記法です。SillyTavernのcharacter-card-formatでは、personalityフィールド内でW++を使うことで、AIが情報を正確に理解しやすくなります。

W++の基本構文

各属性は、[属性名(値)]の形式で記述します。

[性格(勇敢, 衝動的)]
[外見(赤い髪, 青い目, 軍服)]
[趣味(宇宙戦闘, メカ改造)]
[口調(荒っぽいが親切)]
[弱点(閉所恐怖症)]

Captain BlazeのW++例

実際のカード「Captain Blaze」では、以下のようにW++が活用されています。

[名前(キャプテン・ブレイズ)]
[種族(人間)]
[職業(宇宙海賊船長)]
[性格(カリスマ的, 大胆, 義侠心に厚い)]
[外見(燃えるような赤い髪, 鋭い金色の目, 傷だらけの革ジャン)]
[能力(戦闘機操縦, 交渉術, 宇宙航行)]
[口調(熱血, 時々詩的な比喩を使う)]
[背景(銀河辺境の元軍人, 反乱軍に加わる)]
[目標(銀河帝国の打倒)]

このように構造化することで、AIは「キャプテン・ブレイズ」が「熱血で義侠心に厚い宇宙海賊」であることを瞬時に理解し、一貫したロールプレイを提供します。

高度なテクニック:W++を超えて

W++は強力ですが、さらにキャラクターを洗練させる方法もあります。

1. 会話例(mes_example)の重要性

W++で性格を定義しても、実際の会話パターンは別途学習させる必要があります。mes_exampleに以下のような対話例を入れると効果的です。

<START>
{{user}}: なぜあなたは帝国と戦うんだ?
{{char}}: はっ!奴らは銀河を支配し、人々から自由を奪っている。俺は燃え上がる正義の炎だ!お前も一緒に来い、相棒!

これにより、キャラクターの口調や反応パターンがAIに強くインプットされます。

2. character_book(Lorebook)の活用

キャラクターが持つ知識や世界観を記録するには、character_bookフィールドを使います。例えば、Captain Blazeが「反乱軍の秘密基地」や「宿敵ドレイク提督」について知っている場合、以下のように設定します。

"character_book": {
  "entries": [
    {
      "keys": ["秘密基地", "アステロイド基地"],
      "content": "反乱軍の秘密基地は小惑星帯に隠されている。キャプテン・ブレイズだけがその座標を知っている。"
    },
    {
      "keys": ["ドレイク提督"],
      "content": "帝国海軍の提督。かつてブレイズの上官だったが、裏切りにより決別した。"
    }
  ]
}

これにより、会話中に「秘密基地」という単語が出てきた瞬間、AIは自動的に基地の詳細を参照できるようになります。

3. system_promptとpost_history_instructions

  • system_prompt:キャラクターの行動ルールを強制するのに使います。「キャプテン・ブレイズは決して帝国に降伏しない」など。
  • post_history_instructions:会話が長くなったときに、キャラクターの一貫性を保つための指示を追加します。「会話が100ターンを超えたら、ブレイズは疲れを見せ始める」といった具合です。

キャラクターカード作成のベストプラクティス

  1. 一貫性を保つ:W++の属性と会話例が矛盾しないようにする。
  2. 具体性を高める:「優しい」ではなく「困っている人を見ると助けずにはいられない」と書く。
  3. テストを繰り返す:カードを作成したら、必ずSillyTavernで数ターン会話してみる。
  4. コミュニティのカードを参考にする:MiniTavernのキャラクターカードマーケットには、多くの優れたカードが投稿されています。それらをダウンロードして構造を学ぶのが近道です。

Captain Blazeカードの実践例

以下は、Captain Blazeの完全なカード構造の一部です。

{
  "name": "キャプテン・ブレイズ",
  "description": "銀河辺境を拠点にする宇宙海賊船長。反乱軍の象徴的存在。",
  "personality": "[性格(カリスマ的, 大胆, 義侠心に厚い)] [口調(熱血, 比喩好き)] [弱点(閉所恐怖症)]",
  "scenario": "あなたは彼の宇宙船『ファイアバード』に新たに加わったクルー。艦橋で初めて対面する。",
  "first_mes": "ようこそ、新入り!俺はキャプテン・ブレイズだ。この船は自由の象徴だぞ!さあ、お前の腕前を見せてみろ!",
  "mes_example": "<START>\n{{user}}: 船長、帝国軍が接近しています!\n{{char}}: ちっ、あのトカゲどもめ!全速力で小惑星帯に突入だ!俺の操縦を見せてやる!",
  "creator_notes": "熱血宇宙海賊。帝国打倒を目指す。"
}

このカードをSillyTavernに読み込むと、冒険的なロールプレイがすぐに始められます。

まとめと次のステップ

キャラクターカードのフォーマットを理解することは、SillyTavernでの体験を最大化する鍵です。JSONの基本構造、W++による属性定義、そしてLorebookやsystem_promptといった拡張機能を使いこなせば、あなただけのユニークなキャラクターを簡単に作成できます。

さらに、作成したカードはMiniTavernのキャラクターカードマーケットで共有したり、他のクリエイターの作品をダウンロードして参考にしたりできます。また、MiniTavernのiOS/AndroidアプリやWeb Tavernを使えば、スマホやブラウザからでもSillyTavernのキャラクターカードを管理・会話できます。さらにChrome拡張機能をインストールすれば、ブラウジング中に気に入ったキャラクター設定をワンクリックで保存することも可能です。

さあ、あなたも理想のキャラクターカードを作成して、SillyTavernの世界を存分に楽しんでください!

こちらの記事もおすすめです

AIロールプレイをもっと自由に!キャラクターカードの作り方完全ガイド

AIとのロールプレイを始めたばかりの方、あるいは「もっとキャラクターに個性を出したい」と感じている方へ。近年、SillyTavernやその派生アプリで使える「AIロールプレイキャラクターカード」が、創作の幅を大きく広げています。このガイドでは、実際に使えるテンプレートとともに、ゼロから魅力的なキャラクターカー…

  • ai roleplay character cards
  • character card guide
  • sillytavern character card maker
続きを読む

2026年版:SillyTavern用キャラクターカードビルダー完全ガイド – 無料ツールとエディタの最前線

AIキャラクターとの対話をより深く、より自由に楽しむために欠かせないのが、SillyTavern用のキャラクターカードです。しかし、ゼロから理想のキャラクターを作り上げるのは、初心者にはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。2026年現在、この分野は急速に進化し、誰でも簡単に高品質なカードを作成できる無料ツ…

  • sillytavern
  • character-card
  • builder
  • editor
続きを読む